ACT.1/名も無き幼い詩 - 1/2

 空が焼けている。家が熔けている。人は潰れている。路は途絶えている。

 これが戦いの源泉。これが贖罪の原風景。
 ここで『彼』は、ただ一人生き延びた。

 忘れるな。
 忘却は至上の救いであり、最悪の罪である。
 忘れるな。
 地獄から『彼』は生まれた。

 これは忌まわしい夢。
 何処かであった、何処にでもあった、そして此処げんじつに起きた、幼年期の記憶である。

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